「養秀の杜・植物苑」の設営の原理として、第一には、園芸を趣味とする者同士の親睦であるが、第二には、長続きするための「ほどほどの収益活動」である。そして、大事な第三点は、古都首里、県都那覇、故郷沖縄の緑化花いっぱいである。その第一歩として、いま、汗流しているのは、足元の金城町と提携して、香り植物を増産して、城下町に普及させること。すでに、各種の芳香性植物がチクセキされた。そのうちの一つに「ジュラン(樹蘭)」という優れた逸品がある。学名、Agraia odorata 和名;ジュラン、別名;Chinese tea plant ともいう。中国南部、インドシナ半島、東南アジアが原産で、樹高わずか2~4m。ゲッキツ(月橘)ににた樹形だが、剪定により如何様にも整えられる。ほとんど一年中開花と休止期を繰り返す。小枝に米粒ほどの黄色い花を無数に咲かせ、ほとんど開花しないままひっそりと香りを発散させる。得も言われぬふくよかな香りは、通り過ぎてから初めて感じるほど、遠くへ拡散する。門の近く、玄関横、寝室や縁側の近く、日当たりのいい場所に植えて、近づく人を驚かせるといい。養秀の杜では、同窓生に限らず50cmサイズの開花株を¥500で販売している。勿論、、一中健児の塔の周りに、びっしりと植栽する壮大な計画である。