沖縄県立首里高等学校:養秀の杜・植物苑 掲示板

No.46 世界一のヤエヤマヤシ ②

2013/08/23(金) 10:23 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
何故、世界一のヤエヤマヤシが県内の修景緑化に活用されないのかなあ、と、訝っていたら、数年前から、那覇市内の随所に街路樹として現れ出して、立派な姿が眺められるようになった。国際通りや、高速道路が首里に出る辺り、そして、佐敷町内の国道沿い。実は、八重山にある原生林から種子を採集して、増殖しようと努力したが、樹下に落ちた種子を拾おうとしても、すでに野鼠が食い荒らして、種子採集も長い間不調に終わったという話。ならば、ということで、高い成木の天辺近くに登り、開花・結実した房に網をかけ、熟した種子を丸ごと採集したという、殊勝な人がいたという。このような人士のおかげで天下一のヤエヤマヤシが、我々の身辺に現れるようになったわけ。ココヤシもマニラヤシもいいヤシだ。が、ココヤシはビーチの波打ち際で、横座りになって傾いていたりする方が風情がいいし、マニラヤシもスーパーの駐車場の辺縁に植えたら、修景上も素晴らしい(西原町内)。だが、やはり、県内のどこに採用しても、様になるのは、ヤエヤマヤシである、と、小生は断言する。町や村の行政屋さんたちよ、ヤエヤマヤシを見直してチョウ。

No.45 世界一のヤエヤマヤシ

2013/08/23(金) 09:59 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
前回、ヤシは素晴らしいと、書いた。数千数百ある世界のヤシを、沖縄に導入して、沖縄で世界中のヤシが、身近に眺められるなら、風景が素晴らしくなるだけでなく、見る人の心が、清々しく、風通しがよくなるだろう。世界中のヤシのあらましを見てきたものとして、しかし、闇雲に、なんでも高く評価しようというのではない。ヤシの中にも品質、持ち味に優劣があって、身近に置く場合は、やはり、選択の配慮が必要だ。幹いっぱいに鋭い棘を密生させている奴や、脇株をやたらに増やして、まるで一個体が森のように茂る奴もあって、身近に置くには、条件が必要だ。その点、琉球原産のヤエヤマヤシ(旧姓野椰子ヤエヤマノヤシ?)は、どこから見ても世界一である、と、小生は思う。まず、幹はスムーズで、棘も凹凸もない。幹の太さも高さもミーディアム、で、我々の美的感覚にピタリである。樹冠を形成する羽状の葉も素直で、豊かで、風によくなびくのだ。最大の特徴は、樹冠の下にある樹冠軸の部分。人間でいえば、項(うなじ)から肩にかけての中心部分。つやつやした赤銅色の輝きは、海人(ウミンチュ)の肌の色そのもの。世界には、マニラヤシとかココヤシとか、すでに定評のある美しいヤシが出回っているが、これらを遥かに凌ぐ美しい姿の逸品が、ヤエヤマヤシである。このことを、ウチナーンチュは、あまり知らないでいる。

No.44 なぜ、ヤシか?

2013/08/22(木) 10:31 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
前文で、World Palm Proliferation Society なるへんちくりんな名前の表題で、世界中のヤシを集めるんだと、述べたが、なぜ、ヤシなんだという点を疑問に思う人のために、多少説明が要るだろうと、所見を述べたい。ヤシは、世界中に2000種を超える、一大種属である。主としてアジア、太平洋地域、アフリカ、南北のアメリカの熱帯・亜熱帯地方に分布しているが、沖縄特産の「ヤエヤマヤシ」のように、その容姿は素晴らしく、チャーミングである。第一の特徴は、下枝を張らない、そのすっきりした清々しい姿である。下枝が茂っていると、特に沖縄ではハブや鼠族昆虫繁茂を懸念して、忌み嫌うのだ。だから、屋敷内では、伐採、剪定がしきりに行われ、その余波を受けて、街路樹までもしきりに丸坊主にされてしまう。第二の特徴は、幹が決して折れないこと。直立した幹の中には、何万本という強靭な繊維が縦に束ねられ、しなることはあっても、ポキッと折れることはまずない。おれるのは、なにか病害虫に犯されているか、人為的に処置された個体だろう。第三の特徴は、その豊かな樹冠。羽のような大きな葉は、風を受け流して、決して断裂しない。根から吸い上げた水分は樹幹を経て、葉に届けられ、葉が裂けても、その縦に保障された葉脈を通って、末端まで水分が補給される。千切れても枯れない。まるで、ウチナーンチュのようなしぶとさである。第四の特徴は、樹下に影を固定しないこと。朝日は、はるか西側に影を落とし、真昼には直下に、夕日は、遥か東側に影を移す。そのため、農作物に、日蔭を固定しないのだ。その他、特徴を上げたら、日が暮れる。だから、そのあとは、次の欄で。アディオス。

No.43 World Palm Proliferation Society

2013/08/22(木) 09:17 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
小生、養秀園芸サークルの若い会員に説得されて、先日、フェイスブックを開いた。養秀同窓生掲示板も利用価値は大きいが、なんとFBに集まる情報量の大きさよ。親戚・知友はもとより、見も知らぬ世界中の人から、フレンドの申し込み。その数、無数。なんでか??? いろいろ考えたら、ある事実に気が付いた。小生、公衆衛生学の専門家(ロンドン大学DPH)なんだが、いまだに賞味期限内にあるらしく、JICAの海外研修員相手の講義を頼まれる。そこで知り合った若い外国人が、帰国後、小生の名前を、自身のパソコンで検索して、FBに乱入しているらしいのだ。つまり、小生の愛しい教え子たちが、いまだに、沖縄を忘れずに、交流を求めてきているのだ。でも、数百人の彼らと、一々、絆を維持するのは、不可能。そこで、小生、考えた。このWorld wide なネットワークを活用して、なにか、生産的な活動はできないか。あった。それが、表記の「World Palm Proliferation Society 」である。「養秀の杜・植物苑」では、その設営の原理の一つとして、海外からの有用植物の導入・普及という一項がある。日頃は、「美ら島財団・海洋博記念公園」からの提供などで、有用植物を入手しているが、世界中の若者がこちらに手を差し伸べていつのに、この手を放置するのは、もったいない。そこで、それぞれの国にあるヤシの木の種子を大量に送ってくれたら、これを沖縄中に提供して、たちまち、沖縄が世界のヤシで一杯になるだろう。室内観葉植物として家庭で楽しむのもよし、街路樹に採用するのもいい。余りかさばらずに、スラリと立ち並ぶ世界中のヤシが沖縄中に普及すれば、これだけで、大変な観光資源になるだろう。お礼に送金した分の資金は、現地での公衆衛生(簡易便所、雨水浄化装置、マラリア防除用Mosquito net)向上のために活用できるだろう。これを、一方的な援助でなく「互恵の条件;reciprocal」による国際交流と呼びたい。相互にWin-win である。だれか、この企画に乗りませんか。若返るよ。

No.42 アフリカからのビッグニュース

2013/08/21(水) 19:06 - 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
量的なビッグというより、精神的なインパクトが大きいという意味で、書き込みます。首里高校同窓生の中には、とんでもないビッグなサムライがいることは、みなさんもすでにご存じだろうが、遥かアフリカのど真ん中で、大学の教授として、何年も暮らしている人がいる。かなり年配の方らしいが、ルワンダという国、ビクトリア湖の西側らしいが、とにかく、沖縄から色々な意味で、一番遠い国である。その首都キガリで、理工学系の講義を担当しておられる。小生も、50年前、南米ボリビアのジャングルの真ん中で、数年間暮らしたが、この方、桁違いに大物だ。去年、この方から突然連絡があり、養秀園芸サークルの活動を知った。なにか、応援したい、という申し出である。小生、ビックリし、感激した。早速、アフリカ原産のヤシなど、種子を集めて、首里に送ってほしいと、頼んだ。先日、便りがあり、千葉の自宅から郵送すると、嬉しいニュースだ。これが、ビッグニュースでなくて、なにがニュースだ。「養秀の杜・植物苑」開園以来第一号の海外便の到着。みんなで、乾杯しよう。

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