沖縄県立首里高等学校:養秀の杜・植物苑 掲示板

No.6 関東からの力強い支援!

2013/06/26(水) 15:18 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
先日、一中健児の塔慰霊祭の前、この欄に、一中健児たちが「血と汗と涙の苦労して掘った壕」が、草に覆われて放置されているのを見かねて、最後の一中生と養秀園芸グループが壕の整備に取り掛かったということを報告し、壕に至る斜面に遊歩道を整備していること、そのための丸い古い木の電柱が欲しい、20cm直径、長さ70cmほど、20~30本欲しいと、軽い気持ちでアピールしたら、なんと、東京の同窓生からメールが来て、「私(たち?)が支援してあげる」と、メッセージが届いた。心底、驚いた。いままで、同窓生掲示板に、半ばあてにしないで(誰も聴いてくれない、見てもくれないと思い込んでいながら)書き込みを続けたきた者として、正直、横面の辺り、こめかみに、豆鉄砲を一発くらったような、嬉しい驚きであった。「ああ、誰かは見てくれているんだ」「アピールしていくことは、それなりに価値のある行為なんだ」という安心と勇気のいっぱい詰まった豆粒だった。慰霊祭の翌日から開園した「養秀の杜・植物苑」で、仲間に報告し、スコップとつるはしで斜面に遊歩道をこつこつと整備していこうと、勤皇隊なみに、眦を上げて決心した次第。東の空に向かって、「東京の人よ、ありがとう!!」と、胸の中で手を振った。

No.5 亜熱帯沖縄

2013/06/21(金) 14:44 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
山之口獏が口にしたアネッタイは、後進国のイメージ一杯の言葉だった。いま、しかし、亜熱帯の特性をよくよく考えてみると、これほど豊穣なゾーンはない、と、思う。北には、日本列島を包み込む「温帯地方」。その温帯地方の南限に当たる琉球列島。南に広がる熱帯地方。その熱帯の北限ともいえる琉球列島。つまり、冬には温帯、夏には熱帯の気候を併せ楽しめるところが、亜熱帯琉球列島なのだ。温帯の梅、桃、桜も育てられるし、熱帯のマンゴー、バナナ、パイナップルも持ってこいの、三つの気候帯を享受できる、素晴らしい大地、琉球列島。この列島から、戦前戦後を通じて海外に雄飛したウチナーンチュは、いま、無慮数十万人。そして、戦後、滔々と数多く導入された、多種多様な植物資源。本土では決して屋外では開花しない熱帯植物が、ここ琉球では、無造作に植えておいても、時季それぞれに開花してくれる熱帯花木の数数。もう、お気づきだろうが、「養秀の杜・植物苑」の設立の理念は、まさにこの植物世界の豊穣性を顕現しようという志である。たった、千坪内外の狭い敷地に、そんな夢みたいなことができるのか。既存の巨大な植物園や商業ベースの園芸店を後追いしようとしているのではない。庶民が需要していて、まだ、十分に普及していない植物、趣味を広げるための究極の珍種貴重木など、海外に展開するウチナーンチュとネットを組み、情報を収集すれば、いま、導入可能な有用植物は無限である。アネッタイ琉球万歳。

No.4 アネッタイ!

2013/06/21(金) 14:01 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
昔、大正時代、東京に出た沖縄出身の貧乏青年(一中出身)がいて、たまたま飲み屋の女中に「お国は?」と出身地を訊かれて、咄嗟に「オキナワ」と言えずに、しどろもどろの返答をする場面が、詩によまれている。堂々と沖縄と言えない、言いにくい時代があった。小生の大学時代には、半分、気後れしながら「沖縄県」と表明できたが、大正時代には、後れた野蛮な地方と中央から見られている(のではないか)と、卑下して、胸張って「沖縄!」と言えない状況だったようだ。その辺の微妙な心理を、山之口獏という詩人がうまく表現している。「お国は?と女が言った。さて、僕の国はどこなんだか、とにかく僕は煙草に火をつけるんだが、刺青と蛇皮線などの連想を染めて、図案のような風俗をしているあの僕の国か」と、心中、もたもたしながら、獏は「ずっと南の方、アネッタイ・・・」という曖昧な表現をする。「アネッタイ!と女は言った。アネッタイなんだが、僕の女よ、目の前に見える亜熱帯が見えないのか!」と。獏は、しっかりと郷里沖縄の貴重な特性を見落とさないで、むしろ誇り高くおのれを堅持しながら、詩作を続ける。

No.3 銘木タマリンド

2013/06/20(木) 14:23 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
新しく「養秀の杜・植物苑」の書き込み欄を新設してもらって、嬉しくなり、立て続けに書き込みをしたが、今月30日(日)15:00~に養秀会館で行われる講演会の出席者にタマリンドの苗木を無料配布するということを書いたが、さて、タマリンドとは、どういう植物なのかと疑問に思う方のために、若干の解説は必要だろうと、気付き、ここに略説します。タマリンド(Tamarindus indica),インド洋沿岸の東アフリカからインド、ビルマ、インドシナ半島など、が原産地とされるが、現在では世界の熱帯~亜熱帯地方に分布し、活用されている。マメ科、樹高30mにもなる直立巨木、成長は早く、土を選ばないが、早くからまめに選定をやり、樹姿を整えれば、いろいろな形となってくれる。カンボジアの王宮内には、見事に円錐形をした並木があって、見事である。その王宮外の公園には樹高30mを超す老木が並んでいて、これまた見事。この老木は、フランス統治時代の名残であるそうな。花は、親指の先ほどの大きさで、クリーム色の目立たない花だが、蝶やミツバチを呼び、やがて、10cmほどの莢の果実となる。莢の中に、数個の種子が育つが、種子の周りのネチャネチャした黒いパルプが、また特異で、甘酸っぱくて、色々な調味料に利用され、時にはジュースの素となる。南米のウチナーンチュ社会では、「タマリンドー、タマリンド~」という、ジュース売りの呼び声を聞いて「えー、ウリエ、カマリーン でィいしが、こうてィいちゅみ」とかいって、飲んでみる人もいた、とか。とにかく、多様な特徴のある熱帯植物である。御期待を。

No.2 開園記念にタマリンドの提供

2013/06/20(木) 11:53 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
今年の慰霊祭に併せて、養秀同窓会では、かねてからの企画であった「養秀の杜・植物苑」をささやかにスタートさせることになり、24日(月)から「養秀園芸祭」と、22期生森田美智子の「ボタニカルアート(植物画)展」を30日まで開催することになった。最終日の30日には、「ランについて」徳元行雄、「熱帯の珍しい植物」下地俊充、両氏の講演会があり、盛り上がりが期待されるが、参会者には、貴重植物の一つタマリンド(Tamarindus indica)の苗を、提供しようと、目論んでいる。タマリンドはインド~東南アジアに分布するマメ科の直立高木で、果実はジュース、香辛料などに使われ、庭園木、街路樹としても重宝される有用木である。講演会の後に無料提供されます。

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