新しく「養秀の杜・植物苑」の書き込み欄を新設してもらって、嬉しくなり、立て続けに書き込みをしたが、今月30日(日)15:00~に養秀会館で行われる講演会の出席者にタマリンドの苗木を無料配布するということを書いたが、さて、タマリンドとは、どういう植物なのかと疑問に思う方のために、若干の解説は必要だろうと、気付き、ここに略説します。タマリンド(Tamarindus indica),インド洋沿岸の東アフリカからインド、ビルマ、インドシナ半島など、が原産地とされるが、現在では世界の熱帯~亜熱帯地方に分布し、活用されている。マメ科、樹高30mにもなる直立巨木、成長は早く、土を選ばないが、早くからまめに選定をやり、樹姿を整えれば、いろいろな形となってくれる。カンボジアの王宮内には、見事に円錐形をした並木があって、見事である。その王宮外の公園には樹高30mを超す老木が並んでいて、これまた見事。この老木は、フランス統治時代の名残であるそうな。花は、親指の先ほどの大きさで、クリーム色の目立たない花だが、蝶やミツバチを呼び、やがて、10cmほどの莢の果実となる。莢の中に、数個の種子が育つが、種子の周りのネチャネチャした黒いパルプが、また特異で、甘酸っぱくて、色々な調味料に利用され、時にはジュースの素となる。南米のウチナーンチュ社会では、「タマリンドー、タマリンド~」という、ジュース売りの呼び声を聞いて「えー、ウリエ、カマリーン でィいしが、こうてィいちゅみ」とかいって、飲んでみる人もいた、とか。とにかく、多様な特徴のある熱帯植物である。御期待を。