沖縄県立首里高等学校:養秀の杜・植物苑 掲示板

No.41 養秀の杜・植物苑、提供植物 ⑥

2013/08/19(月) 15:40 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
養秀同窓会がスタートさせた「養秀の杜・植物苑」には、各方面からの応援が届いているが、一番有難いのは、この方面の大御所である、「美ら島財団・海洋博記念公園」からの、物心の支援である。先日も、貴重な植物が届けられた。熱帯のジャングルに繁茂するつる植物「マイソルヤハズカズラ」である。房が垂れ下がるのは、先出の「ベンガルヤハズカズラ」と同様だが、このカズラの垂れ下がり様は、半端じゃない。まず、初夏から盛夏にかけて、つるの節節から、かわいい蕾が出たと思ったら、みるみる、細長いのが下がってきて、海老茶色の蕾が縦に連なって、下がり、上の方から開いていく。海老茶色の花弁の中は、鮮やかな黄色。上から下へ、次々と開きながら、海老茶色の花を惜しげもなく落として、地面に散り敷く。この労作を延々と数週間続けるのだ。ナーベーラー棚のような平たい棚でなければこの連続開花は見られない。だから、水平な棚をまず用意しなければならない。屋上や、店先に棚を用意して、このつる草を這わせると、まるで乙女のお下げ髪のような花序が無数に垂れ下がり、面妖な雰囲気となる。「養秀の杜・植物苑」に、10株ほどが保管されている。早い者勝ち。500円玉持って、養秀同窓会(土・日だけ開園)に来られよ。

No.40 養秀の杜・植物苑、提供植物⑤

2013/08/15(木) 11:21 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
1963年、ちょうど50年前、小生は、南米ボリビアの沖縄県人移住地のジャングルの中にいた。山の中の暮らしにも、そろそろ慣れた頃、琉球政府古波倉副主席と農林局天野次長が移住地コロニア視察に現れた。視察の本務を終えたお二人に、手渡したのが、一握りのトボロチ(トックリキワタ)の種子。その子孫が今沖縄中の山野を豪快に飾っているが、それとは別に、当時サンタクルス市内外で、これまた豪快に咲いていたジャカランダの花の美しさに感服した天野氏が、即座に命名したのが、和名;紫雲木シウンボクである。「満開時の並木道が、まるで紫の雲が棚引いているようだ」と、表現したのである。そのシウンボクの苗が、養秀の杜・植物苑に、僅かながら用意された。この熱帯花木の持ち味を理解して、着実に植えて、咲かせる自信のある人に提供したい。ジャカランダは、首里の竜潭近くの道端にかれこれ60年以上立っているが、一向に満開とならない。竜潭の水が流れ出る水路の真上に植えてあるため、徒長してしまい、生殖(開花)を忘れてしまったようだ。シウンボクは、成長期には、水と肥料をたっぷり施す必要があるが、一旦成長したら、水も肥料も控えて、いじめた方がいい。金持ちの惣領のジンロクのように育てると(すべての熱帯花木同様)開花は望めない。この理屈を知った上で、挑戦する人にこの貴重種を預けたい。

No.39 琉球石灰岩の遊歩道

2013/08/10(土) 10:15 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
東京の飯田さんという同窓生から、鉄血勤皇隊ゆかりの同窓会館北側斜面に遊歩道の計画に多額の寄付が送られたが、その使途に関して、自由に使えるというお許しがあり、会員一同、ホッとして、早速、丸太を並べる方法から、急拠、琉球石灰岩の石畳方式に切り替えて、整備することになった。御存知、琉球列島の多くは、粘板岩というクチャの層の上に、幾千年もかけてサンゴ虫が造成した炭酸カルシュームなどの無機質の塊の山である。沖縄本島中南部の丘は、瘡蓋のように琉球石灰岩に覆われていたが、道路や農場の開発が進むにつれて、岩山が消え、平面的になっている。南部、八重瀬岳や与座岳も、自衛隊駐屯地、ゴルフ場、物資集積場などのために削り取られ、沖縄戦の最中に避難民をかくまったであろうガマも、日に日に消滅しつつある。そんな中、唯一、玉城の港川近くにある岩山には、まだ膨大な量の琉球石灰岩の層があり、武村石材店などが、良質の石材を生産している。先日、養秀園芸の仲間が工場を尋ね、養秀の杜の石畳にふさわしい石の板を確認してきたようだ。コンクリートでもなり、プラスチックでもない、重みと風合いのある琉球石灰岩の石畳に、307名の英霊もホッとするだろう。4つのガマの前の歩道には、工場内にある真っ白い砂利を敷き詰めて、霊域の荘厳さを強めようと、提案された。

No.38 養秀の杜・植物苑、提供植物 ④

2013/08/08(木) 10:40 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
養秀の杜・植物苑と、大層な名前だが、実態は、養秀同窓会館の駐車場の一角に誕生したミニサイズの施設である。でも、思いは深く広大である。何しろ世界中の有用植物をダイナミックに収集し、それを欲しい人に提供するという、グローバルな志である。まこと、海邦養秀の理念そのものである。ところで、いままで、僅かながら手持ちの有用植物の苗を提供すると、三回発信してきたが、今回は、4回目として、新種「アカボゲットウ」の解説である。月桃(サンニン)の親戚(従姉妹ぐらい)で、文字通り赤い穂が特徴の熱帯植物である。英語でRed ginger)という。ジンジャー、つまり、ショウガ(生姜)の類である。若い苗を多数入手した。これは、一中鉄血勤皇隊の史跡である養秀の杜の北側斜面の遊歩道沿いに一斉に植えようという計画だが、同窓会会員で、希望する場合は、「涙を呑んで」一株ずつ、提供しようと、仲間で話し合った。早い者勝ち。毎週、土日だけの開園であるから、¥500玉を持って、金城町の同窓会館にて確保してほしい。庭に直接植えてもいいし、大きめの鉢に植えて、ベランダで楽し務方法もある。ジンジャー・ヘリコニアの類は、「カンナの花から、大きなバナナの樹まで」一連の大家族である。沖縄の民家にもよく馴染む優れた植物である。みなさんの身近に一つ、どうぞ。

No.37 木製展示棚の手作り作業

2013/08/03(土) 10:07 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
木製パーゴラを4棟完成させて、後、各種の植物を収納するのに時間がかかり、多くの苗や鉢物が雑然と並べられている状態を、もっと整然と展示しようと、提案され、トゥバイフォーの木製展示台10脚を、全員で手作りすることになった。畳一畳の大きさで、2X4をネジ釘で組み立てるだけの、わりかし簡単な作業。これを、我々養秀園芸サークルの会員だけで、ひっそりと楽しむのは、もったいないし、養秀同窓会の「ぶらぶらしている会員」にも、公開して、参加してもらおうと、考えた。来る8月11日(日)16:00~、「養秀の杜・植物苑」のアカギの樹の下で、ワイワイやるので、涼しい作業姿で、参加されたい。謝礼金など、賃金はゼロだが、ご希望の方には、苑内の一株を差し上げることも、あり得る、かなあ。まあ、来てみて、みい。家族連れ、大歓迎。

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