小生、憚りながら園芸は趣味の分野であって、本職はハブ学の専門家なのです。自然界の中でハブがどのように繁殖し、どのように人間と接触し、どのような病害を与えるか。してして、どうしたらこの双方の悲劇を避け、公衆衛生の課題として前進させるかについては、すでに勉強済みなので、一つ、この身近な問題を壮大な趣味に仕立てて、仲間と一緒に取り組んでみようと考えた。まず、養秀同窓会の敷地から東側に範囲を広げて、守礼門辺りまで全体を仮称「養秀植物園」として①ハブ駆除を徹底させる。②林内の雑木・雑草を整理して、清々しい森に変える。③林内のすべての在来樹種を保護し、これにさらに有用な郷土樹種を多数植栽する。④さらに、適地を定めて、熱帯花木等を植栽し、遠望を整える。⑤林内に幅1mほどの遊歩道を通し、適所に憩いのためのベンチやパーゴラを設置する。⑥高木を選んで、樹幹にランやブロメリアなどの着生植物を育てる。至る所に説明板を設けて学習の便を図る。適所に散水・給水ようの水栓を設ける。など、世界遺産首里城と玉陵と一中鉄血勤皇隊の遺跡を包み込む市中公園にしたい。この夢のような構想を仲間に話したら、みな賛成。みんな長生きして完成させようと、夕日を眺めながら決心するのだった。