2007/07/06(金) 23:27 - 10 組 金城 朋夫 (男)
久々に書きます。
たまたま隅田川の川べりでおにぎりを食べていたら、鳩がぽっぽぽっぽと一羽やってきた。
けんかに負けた労爺さんという感じの鳩におにぎりを一つまみを分けてやった。ぽっぽぽっぽ
といいながらおいしそうに食っていた。
おにぎりを食い終わり、一息ついていると、隣で弁当食っていたおっちゃんが、川のほうで
何かを発見したらしく、川上に向かっておーいおーいと叫んでいた。
見てみると警察と群がるピープルが100メートル先の川上で何かを探していた。それが下流
に流れてきたようだ。
なんだろうと思って川のほうに歩み寄って欄干を乗り越えるようにして下を見てみると
何かがプカーと浮いていた。
一発でわかった。水死体。
うつぶせになって頭と下半身は完璧に水につかり、腰だけが浮いていた。
何か落し物でもしたのかと思っていたのでさすがに瞬間時間が止まったようなショックに
見舞われた。
黄色い服を着た、男のようだった。
ダッシュして、100メートル先の警察を呼んで、流されていることを伝えた。
消防の船と警察がそこに急行し、救助した。
救助隊が、心臓マッサージをしながら、「20代、女」と叫んでいた。閑散としていた
周りは消防隊の音で、野次馬が集まり、「身投げか」とうわさしていた。
助かったかはわからない。見た瞬間、水死体だと思えるほどhelplessにぷかーっと浮いて
いた。
死んだ人間は苦しまないし、じたばたしない。そこに虚しさを感じた。
「人間生きているときが華なのかなと」思わされる出来事だった。
また1年後くらいに書く。かも。