2004/04/19(月) 00:39 - 6 組 わっちん (男)
皆さん、安謝新港が埋め立てられ始めた頃をご存じかな~。ワタシは未だ小学生で外周
を囲んだ安謝の埋め立て地で釣りを楽しんだ一人なんですよ。外周が埋め立てられても
所々にプールの様な穴ぼこが沢山あって「釣り堀」状態だったので結構釣れましたよ。
その埋め立て地の一角に我々が名付けた「クスゲー船」の船着き場がありました。現在
の様に下水道が普及していない時期だったので「ポットン便所」には汲み取り車が必要
不可欠で、その汲み取り車が向う最終処理施設として「クスゲー船」船着き場があり、
汲み取った屎尿は海洋投棄されていたわけです。
海洋投棄とは言え、現在ほど環境問題には敏感ではありませんから遠くへ行くと見せか
けて、渡嘉敷島近辺で投棄したのかも知れません。屎尿は人間が排出するものですから
当然自然へ帰るでしょう‥が、問題は安謝の埋め立て地に漂着していた「浣腸容器」で
す。
ガキ大将だったワタシは、その「浣腸容器」がイチジク型だったが故に「風船の原型」
だと思いこみ、釣りに同行した友人らの口にくわえさせて膨らませるよう命じたことが
あるのです。勿論プラスチックですから膨らむハズはありませんが、拾った容器を一列
に並ばせた友人らに一つずつくわえさせて「誰が一番に膨らむか勝負しよう!」などと
無邪気に号令をかけていたのです(ToT)。
通称「イチジク浣腸」を知った20代。ふとコノ記憶が蘇りましたが、長い間脳の片隅
に封印しておいた記憶がナゼかイラクで拘束された3人が解放されたという報道を見た
時に蘇ったのでした。友人らの記憶が蘇らない事を祈りつつ‥。
米国がイラク戦争を始めた頃、イラクへ写真を撮りに行きたいなと漫然と考えました。
が、肉親が何人も存在する以上無謀な事は出来ないと考え、アタマの隅へ追いやったの
です。今回解放された3人ですが、ワタシ的にいうと「お馬鹿」以外の何ものでもあり
ません。劣化ウラン弾やストリートチルドレン、報道写真と題目は大層立派ですが誰も
遺言を書いて戦場へ向った気配が無く、皮肉にも大嫌いな政府へ肉親が「自衛隊を撤退
させろ」と要求する始末でした。自衛隊が派兵されたから「危険な目にあった」と主張
する人もいますが、本来NGOや個人ボランティアで危機管理能力の無い人間は戦場へ
は行ってはイケナイのです。つまり海が荒れていたら泳げない人は泳いではいけないの
と同じです。崇高な目的も親や兄弟から諫められると萎んでしまうほどで、説得されて
帰国するなら、行かない方が良いんじゃないでしょうかね。拉致されて拘束されると思
わない事自体に「想像力」の欠如、すなわち危機管理能力ナシと烙印されても仕方ない
でしょう。
報道各社の現地取材を手がける「アジアプレス」の代表は仕事の為に離婚したと報じら
れていました。「命を売る」=「高額な報酬」=「ジャーナリズム」でしか現地の情報
は得られません。大企業の記者やカメラマンは組合が「行かせるな」と反対するので弱
小プレスに「言ってくれ」とお願いするのです。昨年末、産経新聞の記者が石垣島の飲
み会に紹介と言ってはうやうやしく現地コーディネーター同伴で現れました。プライベー
トと言いながらも現地コーディネーターを傅かせているあたり、取材と称した「遊び」
だと直感したワタシは「こんなトコロで遊んでないでイラクへ行きやがれ!」とケツを
蹴飛ばし追い出しました。
そんな記者に比べれば開放された3人は未だマシですが、今ひとつ何かが足りない気が
します。人間、夢は想像できますが「死」はナカナカ想像出来ませんからね‥。