驚いたなあもう。来る6月23日の一中健児の塔慰霊祭終了時に予定されているオオゴマダラの放蝶会に関して、うるま市の「チョウ愛好会」に出向いたとき、「日本鱗翅学会」から「放蝶は学問的に不適だから考え直すように、という横やりが入った」ということを聞かされ、びっくり。寝耳に水どころか、全身に冷や水をぶっかけられたようなショックを受けて帰ってきた。日本鱗翅学会からは、7項目の、とても厳しい条件(ガイドライン)が示され、これを全部満たさなければ放蝶まかりならぬ、という見解。いわく、放蝶される成体の遺伝子が在来のグループと一致していること。いわく、他の種の生物の生態にいささかも支障が出ないこと、いわく、・・・、と、民衆が大らかにオオゴマダラを育て、生活環境近くに放蝶し、子供の生命に対する思いを深めさせ、・・・と、単純に楽しんできた放蝶のボランティア運動に急ブレーキがかかるような、申し入れである。石垣島、首里城下、うるま市、琉球村など、過去十数年にわたって継続してきた庶民の情熱と喜びと尊い志を全部否定し、廃止に追い込むような七か条。しかし、まあここまできて、全廃するわけにはいかないので、窮余の一策として、「放蝶の数を極端に減らす方法」とした。散華した一中生307名(刻銘碑)に等しい307頭ではなく、一年生から五年生まで、各学年2頭、計10頭を飛ばす案と、首里高女生徒15名が2頭ずつ計30頭を一斉に放つ方法、そのどちらかを提案しようと考えた。これで文句いうなら、学問とはなにかを「日本鱗翅学会」に問い正したいと考えたのだ。どなたか、この難問に関して助言して頂戴。