沖縄県立首里高等学校:養秀の杜・植物苑 掲示板

No.86 オオシマザクラの展示即売コーナー

2014/10/22(水) 10:26 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
今年も「琉球王朝まつり首里」との協賛で、首里石嶺町農協グリーンセンターで、「養秀園芸祭」が行われる。小島盆景、丸太園芸、ラン、椿、桜、芳香性植物、大型観葉植物、など、多彩に展示されるが、中でも来年の沖縄戦終結70年を祈念して、特別に、珍種「オオシマザクラ」を多数展示することになった。米軍が上陸した4月1日前後、沖縄県立第一中学校在校生が最後の卒業式もそこそこに、陸軍に徴兵され、鉄血勤皇隊として進軍、あちこちで散華した、1945年から丁度70年に当たる。在来のカンヒザクラ(寒緋桜)が真冬に咲いて、「まるで集団自決のように、ボテッと落ちる」のどは異なり、このオオシマザクラは、三月から四月にかけて、真っ白い花を咲かせ、ハラハラと散るという特質に目をつけ、養秀園芸サークルでは、今年の園芸祭から来年にかけて、白い桜普及活動を展開することになったのです。和名:オオシマザクラ。学名:Prunus lannesiana var. speciosa。樹高;5~10メートル。開花;3~4月。花の色;純白。活用;葉は桜餅の包みとして有名。微かな香りあり。大型の鉢に養生すれば、ベランダや軒下でも開花が期待される。

No.85 霊域としての一中健児の塔

2014/10/20(月) 10:01 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
かねてから、一中健児の塔前の広い駐車場を「年一回の慰霊祭」だけに使わないで、常時、健児たちの後輩(首里高校卒業生)たちが賑やかに活用するような様態に持っていけないものかと、思案していたところ、養秀園芸サークルからの提案で、駐車場周辺の余地を整備して、植物苑風に整備したらどうかと、計画が進み、現在見るようなこじんまりとした植物苑が出現したいきさつがある。中には、一中健児の塔は神聖な霊域なんだから、常時、静かに、夾雑物など持ち込まないで、清冽にすべきであると、養秀園芸サークルの活動まで、まるで「ミンチャムナー(眼の鱗;ミークス、目の中のゴミ)」扱いする理事もいるときいているが、小生(最後の一中生の一人)は、逆に、亡くなった健児たちからすると、「年中静かに祀られるよりも、年一回の慰霊祭で線香焚かれるよりも、後輩たちが、目の前でワイワイ青春をエンジョイしてくれている姿を見せてくれた方が供養になる」と、願っているのではないか、と考えるのである。その意味で、今回@@期生たちが、”史上初めて”健児の塔の霊前で、肉を焼き、ビールを飲み、歓談する姿を307名の御霊に見せてあげたことに対し、満腔の敬意と賛意を贈りたいと思うのです。

No.84 養秀の杜植物苑の活用法

2014/10/20(月) 09:40 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
度重なる台風襲来の後、養秀の杜がどうなっているのか気になって、去る土曜日に訪ねてみたら、なにやら大勢の中年男女が忙しげに動き回っている様子。その中の一人豊崎孟彦氏は、養秀園芸サークルのメンバーである。早速、何事か?と尋ねたら、@@期の同期会をやるんだという。普通、同期生会をやる場合、ホテルのホールを借り切って、飲んで騒いで豪華にやるのが通例だが、さすが@@期の大人たち、思い切って、母校同窓会の会館を思いついて、その広いスペース(駐車場・養秀の森)を夜間宴会に活用するんだという。これには、小生、長年胸に描いていた夢なので、快哉を叫んだものでした。この広いスペースを活用しないで、ホテルに多額の金を払って、月並みな宴会をやって、はい、また、来年まで、と、散会するタイプから脱却して、どうして、この朗らかなスペースを気軽に活用しないのかと、思っていたところなので、@@期生の幹事の方々の英断に脱帽した次第。

No.83 ヤエヤマヤシのこと

2014/10/17(金) 12:01 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
そのヤエヤマヤシ。小生が世界一だと推奨する理由の美点は、そのスラリとした幹、健康そうな赤銅色の樹冠軸、ゆるやかに斜め上に伸びる葉と樹冠の姿。学名Satakentia liukiuensis、一属一種の八重山の自生種。どうしてこの銘木が県内全域に普及しなかったのか、不思議である。現地、裏石垣の自生地で見た限りでは、熟した種子が地上に落ちると、野鼠が早速かじって、駄目にするためだと、聞かされたが、樹の上に成っている段階で、誰か精力的に採集して、繁殖させればいいものを。とにかく、小生は「世界一」だと推奨したい。いま、国際通りの街路樹としてズラリと並んでいるが、最もいい姿をしているのは、與儀にある元県立中央保健所、現那覇保健所の正面玄関に一本すらりと立っている成木がそれ。行って、見てみい。小生が植えた自慢の逸品である。

No.82 ヤエヤマヤシとは?

2014/10/10(金) 13:07 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
世界で一番美しいヤシはどれ?と、訊かれたら、小生、世界中を旅したものとして、結局、郷土の銘木ヤエヤマヤシを上げる。ヤシに美しくないものはない、という人もいて、反論しにくいが、着眼点として、樹幹、樹冠軸、葉の三つを上げたいが、先ず、ヤエヤマヤシの幹は直立し、太からず、細からず、その上の喉元(いわゆる樹冠軸)が、赤銅色である点。そして、優雅に斜め上に伸びて、風にそよぐ風情は最高である。南洋諸島にあるココヤシは、ビーチに横座りになり、まるで見る目に媚びるような姿態となるが、沖縄ではあまり好まれない。クジャクヤシは幹が直立するが、葉っぱの広がりが仰々しくて、つつましい沖縄の精神風土には馴染まない。昔、ハワイから導入されたトックリヤシが流行ったが、これは庭苑木としては、好評だったが、公園や街路樹としては、今一だった。その外、アレカヤシとか、ビンロージュとか、導入されたが、みな、淘汰されて、いま、それぞれ隠遁した状態。これに比べて、ヤエヤマヤシは、いま、最高の評判で、引っ張りだこである。昔、八重山野ヤシと呼ばれ、見向きもされなかった石垣と西表の自生種が、見直され、ヤエヤマヤシとして、県内に君臨しつつある。本土では、一鉢1万円もする大物である。

copyright(c) 1993- , 同期会掲示板 ALL Right Reserved.