今年も「琉球王朝まつり首里」との協賛で、首里石嶺町農協グリーンセンターで、「養秀園芸祭」が行われる。小島盆景、丸太園芸、ラン、椿、桜、芳香性植物、大型観葉植物、など、多彩に展示されるが、中でも来年の沖縄戦終結70年を祈念して、特別に、珍種「オオシマザクラ」を多数展示することになった。米軍が上陸した4月1日前後、沖縄県立第一中学校在校生が最後の卒業式もそこそこに、陸軍に徴兵され、鉄血勤皇隊として進軍、あちこちで散華した、1945年から丁度70年に当たる。在来のカンヒザクラ(寒緋桜)が真冬に咲いて、「まるで集団自決のように、ボテッと落ちる」のどは異なり、このオオシマザクラは、三月から四月にかけて、真っ白い花を咲かせ、ハラハラと散るという特質に目をつけ、養秀園芸サークルでは、今年の園芸祭から来年にかけて、白い桜普及活動を展開することになったのです。和名:オオシマザクラ。学名:Prunus lannesiana var. speciosa。樹高;5~10メートル。開花;3~4月。花の色;純白。活用;葉は桜餅の包みとして有名。微かな香りあり。大型の鉢に養生すれば、ベランダや軒下でも開花が期待される。