小生、およそ50年前、南米ボリビアの沖縄移住地に医師として滞在していたころ、たまたま町に出て、買い物などしていたら、「タマリンドー、タマリンドー」と、呼びながらジュースらしきものを売り歩いている少年を見た。同行のウチナー青年が「えー、ウリエ、カマリンディ、イチョーンドー、ディ、コウティンダ」と言って、一本買ってきた。一緒に恐る恐る飲んでみたら、これが、甘く、酸っぱく、絶妙においしいドリンクであった。帰郷して、調べたら、東南アジア原産のマメ科植物タマリンド(Tamridus indica)であることがわかり、興味をそそられたものである。そのタマリンド、後日、カンホジアに行き来する間に、実は、インド原産の熱帯植物で、カンボジアにも豊富に分布していることがわかり、ますます、惹きつけられた次第。カンホジア沖縄友好の会に依頼したら、その待望の種子がどっさり送られた。早速、播種、発芽させたら、立派な苗がたくさん出揃った。来月2日から始まる「養秀園芸祭」にそのタマリンドの若苗が提供される。カンボジアの学生援助を継続しているカンボジア沖縄友好の会の「奨学生制度」にもつながる逸品です。