沖縄県立首里高等学校:8期 掲示板

No.288 真実は一つ

2007/10/02(火) 02:28 - star dust 組 papillon ()
Bar StarDust


(憂鬱な毎日をどうしよう)

「どうしたのさ  急に?」


(もしもね、地球がひっくり返ったら、戦争とかでさあ、自分も含め家族や知人や友人が

今日も、ただ生きているってことを確認できるだけで十分幸せを感じるだろうね・・・)


「ああ、それでぐっすり眠れるはずさ、それと明日の食料さえ確保できていたら」

「地球のみんなが食べ物の心配をしないで楽しく安心して外の国の人たちとも仲良くなれる

つまり平和のキーポイントは何だと思う?」


(・・・宗教やイデオロギーへの理解、それと・・・・戦争をしないこと)


「そりゃそうだけどさ・・理解するのには何かが必要だろ?戦争がつまらないことだと・・」


(・・・意識? わかんないよ~)


「教育さ、物事の真実、地球や人類の歴史、宇宙の真理を教える教育が世界中の人々に行き届けば

 きっと理解し合えるはず・・・」

「何も高等教育まで必要ないのさ、中等教育まででいい、後は自力で十分学習していける」


(あなたが、この間言ったように地球の7割の人は文字が読めないんだってね・・・)


「ああ、だから永遠に貧しい国は貧しい、国が貧しいから教育が受けられない・・・教育が受けられ

 ないから国は豊かになれず仕事がない・・・結局、貧困は続いていく」

「しかし、地球環境の保全にはその国の人たちが一番貢献しているのさ、大量消費しないから」

(なにか・・・申し訳ないわね・・)



(教育っていえば、教科書検定に抗議する県民大会に行った?)


「いやあ、行くつもりだったが・・・仕事の都合がつかず行けなかった・・・

 まだまだ意志が弱い、仕事を優先させてしまう

 俺一人が行かなくても影響ないよって、都合のいい言い訳を考えるのさ
 
 もし・・絶対参加しなきゃ!て強い意志が働いているなら、きっと行っていたと思う」



(体験者の証言は嘘を言っているとはとても思えないけど・・体験者がだんだん少なくなって

いなくなったらどうなっていくだろうね?)


「研究者の間では議論が分かれているらしい・・遺族年金を貰うために軍命が必要不可欠だったって

 いう、曽○綾子さんたちの側がそう」

(真実は一つしかないけど、全体を取り巻いていた状況から判断することが重要なのかもね)

「政府のある権力者たちは少なからず、その時をうかがっているのさ、今回の削除修正も

もう戦後60年も過ぎたことで、有事法制整備を急ぐこともあり、影響は少ないって、きっと

読み違えたのさ!ペーパーだけでしか判断できない冷たいエリート官僚が陥りやすいわなさ」



「沖縄を読み違えたのさ・・・本土並みに」


「さらに、国民じゃなくて米国の顔色をうかがってあせっちゃってさ、何が国際貢献だよ」


(11万人が参加したってことは・・・幼児やお年よりも含めて県民の約10人に一人ってことよ?

 沖縄は十分健全だわ、熱い想いも変わらずに残っている  宝ね?)


「そう、島人の宝は温かい人の情と、そして熱い想い、立ち向かう勇気と、それと美しい海や山

 最後にどこの国とでも交流や交易が可能な海の道が四方八方に開かれていること」


(・・・それと、お酒や着る物、健康が計算された料理など、楽器も、なんでも独自で作ってしまう

 本当はもっと外国とも仲良くやれるのが上手なのに本土並みになっちゃった

 伝統芸能の若い継承者も大勢いて、とても盛んよね?

 歌や踊りなんでもありの王国、まるで竜宮城だわ)


「それでは、その美味しいお酒で公園で月でも観ながら飲み直しましょうか?タイやヒラメ?

 いや間違えた、乙姫様?」


(ヒラメで結構よ!)


「まあ、そう言わずに・・・今宵の月は下り坂の満月さ  乾杯!」

No.287 NARIYUKI

2007/09/23(日) 03:14 - star dust 組 papillon ()
Bar Stardust

「♪貴女に今夜はワインをふりかけ~」
(心まで酔わせたいの?かなり酔っ払っているわね?)
「人間は水だからね、流れたいほうに素直に逆らわず、何も考えず・・・・流れるのさ
成り行きってとこか? この場は、つまり・・飲むのさ」
(都合のいい言葉ね)
「そうさ、余計なことを考えてせき止めたりしても苦しみもがくだけさ・・・」
(あなた・・・そのうちバチがあたるような気がする・・・この調子で自由に漂っていると)
「アッカンベーだ!」

LIVE
↓根っからのミーハーですので、お好きな方だけどうぞ!
Part 1
気分をかえて
http://www.youtube.com/watch?v=GPj-TmAGAls
ダンシングヒーロー
http://www.youtube.com/watch?v=s8-9WaZeSJQ
タッチ
http://www.youtube.com/watch?v=QDQJFVhqJl4&mode=related&search=
木蓮の涙
http://www.youtube.com/watch?v=brgeEJ-CggY&mode=related&search=


Part2
The final escape of Papillon
http://www.youtube.com/watch?v=_FD0syWYGCU&mode=related&search=
戦場のメリークリスマス
http://www.youtube.com/watch?v=LoV3rgyG2i4
八月の濡れた砂
http://www.youtube.com/watch?v=xFOStNfCbx4&mode=related&search=


No.286 『逆転の世界』

2007/09/20(木) 22:44 - star dust 組 papillon ()
Bar StarDust

(ああ・・・ストレス!電子決裁システム導入だって!人間は機械じゃないんだから
 まったく!! 今日は飲むわよ)
  
「いつも売上にご協力くださいまして感謝申しあげます!メアリー様」
「でもさ、仕事や人間関係のストレスはくだらないことを考えたり、大酒飲んだり
 バカ遊びして消してしまうに限るさ」

「さあ、一気しましょう!」

(マスターも、だいぶストレスたまっているわね?)

「いや、捨てるから、大量に入ってくるので、腐らないうちに、そのつど全部捨てる
 生ごみと一緒さ!」
「今日も、脳が若返りそうな発狂しそうな話題だよ 笑)」

(つまらないわ  で、どんな話?)

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『逆転の世界~脳の驚くべき適応力』

「ヒトの目ってさあ、カメラに似ていて、レンズ(水晶体)を通過した光が、上下にも
左右にも逆転した像を網膜に送られるのさ、つまり逆さ像」

(知っているわ)

「いいかい?網膜で逆転した像は逆さのまま脳に送られる、つまり網膜の逆転した像の
左右の関係は脳についても逆転していることになるんだ。」

「この逆転した像を目の前にプリズムをおくことによってもう一度逆転させ、結果的に
脳には正立した像を送るようにする実験が行なわれたんだ」

「片方はプリズムの入った実験用のメガネ、もう一方の目は覆ってね」
「一日中このメガネをかけ続け、そのまま数日を過ごすと、どうなると思う?」

(・・・・想像できないわ)

「メガネをかけた直後は逆転していた視覚世界は、やがて正立するようになる」

「ただし、ひどいもので逆転メガネをかけた直後は頭の動きに伴って、視野が上下左右
に激しく揺れ動き、重症の船酔いに似た症状で2時間以内にへたり込んで食べたもの
を吐いてしまうほどひどいらしい」

(船酔いや、お酒を飲んで相当酔っ払っちゃった状態ね?)

「きみが正常な状態で頭を動かすとき、視野はどう動くかというとね、頭を動かす方向
と逆方向に動くのさ。でも、きみは頭を動かす方向を知っているので、頭を動かした
とき、回りの世界が逆方向に動いたなどと感じることがないのさ、最初からそうだから」

(ふーん なるほどね)

「要するに自分の頭が動いているという情報が、視覚空間の認知のシステムに伝えられ
視野の動きを打ち消しているのさ」

(難しいわね  なんだか・・・・・)

「ところが、逆転メガネをかけると、視野は頭を動きと同じ方向に、頭の動きのスピード
と同じスピードで動くんだよ。想像できないだろ?」

「さらに、きみの脳は、自分の頭がある方向に動いたから、視野は逆方向に頭と同じスピ
ードで動くに違いないと判断する」

「そこで、その動きを打ち消すように、視野を順方向へ動かしてしまうのさ、その結果と
して、視野は、頭を動かしたと同じ方向へ、頭の動きの二倍の猛スピードで動くことに
なる、とても考えられない不思議な世界が想像できるよね?」

(あ~  頭が変になりそう )

「つまり、上下逆転メガネをかけたときの異常感覚は、見える自分の体と、感じられる自分
の体との分離であると言えるのさ」

(もっと、わかりやすく説明してよ)

「えーと、そうそう、逆転メガネをかけて下を向くと、自分の姿が向こう側に、こちらを向いて
見えているってさ、この状態で立小便をするとどうなる?」

(わからないわよ!)

「小便が自分に向かって飛んでくる印象を受け、思わずのけぞってしまうんだって!笑」)」

「でも、上下逆転メガネをかけて数日経過すると、見える自分の体の位置と、感じられる自分
の体の位置とが、いつのまにか一致するようになるんだって、不思議だね、人間の体って」

(つまり、逆さ世界になれ感覚も逆さに慣れてしまうってことね?)

「そういうことだね!従って、逆転メガネによる視野の逆転への適応は、視覚野のマップ自身
が上下左右に逆転したのではなく、視野空間の解釈のシステムが新しい視覚像に柔軟にしかも
1-2週間という比較的短時間に対処してしまうようだ」

(脳が適応するために、自動プログラミングで勝手に対処してしまうのね?)

「そのようだね、だから年齢に関係なく、いくつになっても視覚空間の世界を経験によって大きく
変更する力を人間は持っているということは驚くべきことだね?」

(わたしたちには、不思議なメカニズムがいっぱい秘められているのに、使い方を知らないだけかもね?)

「で、使い方がわかったところでどうなる?何の役にもたたないよ!それどころじゃないだろ?
生きるか死ぬかの生活の中で、そんな余裕なんてないさ・・・」

(こうして、お酒を飲む余裕はあってもね?)
「酒とタバコはお金の代わりにこの身を削って捧げるお賽銭みたいなものさ・・・」

(それで・・・いいことあるかしら?)

「あると想えばあるさ・・・・・・」

(さあ!もう一回・・・一気する?)
 
【参考:引用 Nature, 380, 523-526, 1996 】


No.284 『完璧な記憶をもったシィーの話』

2007/09/18(火) 23:57 - star dust 組 papillon ()
Bar StarDust

「昨日のお客さんの鈴さんって、いくつくらいかなあ?」
(「ジョンデンバー」や「スプーンいっぱいのしあわせ」知っているってことは、マスターと近いじゃない?可愛い人ね)
「オーバルさんといい、鈴さんといい、詩が好きで、なにか澄んだ気持ちになれるよ」
(わたしは飲むだけのお客さんよ、ねえマスター、モスコミュールまだぁ?)
「きょうは、脳の不思議な世界の話をしようよ」

『完璧な記憶をもったシィーの話』

「ある日、ロシアの心理学者ルリアのところに驚異的な記憶力を持った新聞記者シィーが訪ねてきた。」
「そのとき、彼自身は自分の超能力に気付いておらず、ルリアは当時まだ20代で、シィーはまもなく30才
 になるところだった。ルリアは、シィーの記憶力の異常発達、それが認識過程や人格形成にもたらした
 作用について、心理学の様々な手法を用いて調べたのさ」

(いつの頃の話なの?)

「1920年頃さ、30年もの間、ルリアはその研究に没頭するようになる」

(それで、どうだったの?)

「シィーは、言葉や数字を見続けることで、あるいは、口述された言葉や数字を視覚像に変換することで
 記憶していたのさ。一枚の写真みたいにね映像としてね。」
「例えば、黒板にチョークで書かれた数表を記憶するとき、彼は、数表を注意深く見つめ、目を閉じ、
 再び目を開き、次に目をそらせて、合図があると、その数表を順方向にも、反対方向にも、対角線にも
 言うことができたんだって。」

(ふーん、一枚の絵としてずーと見えているんだね)

「それと、シィーは幼児の頃から音を聴くと色や形が見えたり、色や形を見ると音が聴こえたり、匂いを
 感じたりしたんだってさ。」

(うっそー!信じられないわ)

「本当だってば、ある日、ルリアが50Hzの音を聴かせたところ、彼には暗い背景に赤い舌を持った褐色の
 線条が現れ、同時に、その音の味は甘酸っぱく、ボルシチに似ていて、その味覚が舌全体を覆っている
 かのように感じてしまったようだ。」

(音を聞いて映像が現れ、同時に味覚も感じてしまうのね、想像できない世界だわ)

「また、不思議なことに彼は、自分の心拍数や体温を随意にコントロールすることができ、例えば汽車を
 追いかけるのをイメージして心拍数を上昇させたり、眠っている自分を想像して心拍数を減少させたり
 できたんだって。」

(不思議ね、これって脳の働きなの?)

「ああ、人間の脳って不思議だね?人の顔だって誰が見ても同じとは限らないと思うよ」
「そうね、似ているって思う人が人それぞれ微妙に違うようにね」
「シィーはルリアに、「人の顔は、人の気持ちの状態や、どういうときに会うかによってしょっちゅう
 変わり、そのニュアンスはメチャメチャになるんだ。」と困ったように話していたようだ。」 

(あなたも気分によって、わたしの顔が、いつになく、きれいに見えたり、悪女に見えたり・・・する?)

「そう言われれば・・ふとした、なにげない表情にゾクッと色気を感じる瞬間はあるよ  笑)」
「シィーは、つぎつぎと生じる視覚像のために抽象的な思考は妨げられ、また、しばしば、現実と想像の
 世界の区別を失うという異常な世界に生きていたみたいだ。」

(想像できない世界だわ、わたしは普通で、いまのままで十分)

「普通って、当たりまえすぎて目立たないことだけど・・・・・凄いことだよね」

(当たり前ってことは普通の人が断然多いってことかしら)

「きみは自分のことを普通と思っているけど・・・・」

(何か言った?)

[参考、引用]
ルリア著「偉大な記憶力の物語」


No.283 ひとりの詩人

2007/09/18(火) 18:19 - オパール」 組 オーバル ()
詩は編んだ人の宇宙観を投影するものですから、さまざまな楽しみ方があると思います
時には読む者の人生観や思考に深く影響を与えることもありますよね。

かくいう私、学生の頃にウォルト・ホイットマンという19世紀のアメリカの詩人に出会い
ものすごくのめりこみました。今でも敬愛してやまない師と思っています。
現在の私の内面の4/5ほどは、このホイットマンによって形作られたと思ってるほどです。
ものごとを見るときの柔軟性。判断基準の多角性。能動、受動ともに持つべき柔らかい精神。
言いかえれば、アメーバのように私の心に沁みこみ、染められた、そんな感じですかね~。

「Leavs of grass 草の葉」機会があれば読んでみてください。

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