沖縄県立首里高等学校:49期 掲示板

No.312 沖縄のコロナ死者数は全国4番目という事実

2021/08/15(日) 15:37 - 増田宙 ()
これから述べる事実については、少しでも多くの県民が知っておくべきだと思います。

 8月14日時点で、沖縄県内でコロナ・ウイルスに感染して亡くなった死者の数は245人です。それに対して、東京の死者数は2332人。単純に数字だけを比較してみると、東京の死者数は沖縄のおよそ10倍です。

 しかし、実際には、沖縄と東京の死者数はほとんど同じです。

 正確にいえば、人口単位当たりの死者数を計算すると、沖縄の死者数は東京とほぼ同数という驚くべき状態にあります。

 札幌医科大学は、各都道府県ごとに人口100万人当たりの死者数をグラフ化した統計データを公開していますが、それを見てみると、沖縄県の死者数は全国的にも極めて高いのです。

 8月14日時点のデータに基づいていうと、沖縄県の死者数(168.6人)は、大阪(311.3人)、北海道(272.4人)、兵庫(242.0人)に次ぐ、全国でも4番目の多さになっています(東京は167.5人)。
 
 さらにいえば、全国平均(122.0人)はもとより、九州地方で特に感染状況が深刻な福岡(107.4人)と比較しても、沖縄の死者数はかなり多いのです。

 他の地域と比較して死者数が圧倒的に多いという事実に愕然とさせられますが、それ以上に愕然とせざるを得ないのは、県当局も地元メディアも、このような深刻な事態が進行していることを、県民に全く伝えていない(伝えようともしていない)ということです。

 一体どういうつもりなのでしょうか?

 特に腹が立ってならないのは、このような事実がありながら、7月17日、県が、「県内のコロナ感染者数に占める死者の割合を算出したところ、その数値が全国平均を下回っていた」というバカげた発表をしたことです(念のために付け加えておくと、この7月17日時点で、沖縄の死者数は全国でも5番目の多さでした)。

 どういうつもりで県がこの発表をしたのかは見当もつきませんが、このような発表は、県内の危機的な状況について、県民をミスリードするものでしかありません。この発表を伝える新聞記事を読んだ人のなかには、県内の死者数は全国平均を下回っているのだ、と誤解した人も少なくなかったろうと思います。事実はまるで逆です。沖縄は、47都道府県のなかでも突出して多くの死者を出しています。

 県当局も地元メディアも、なにを「忖度」しているのかは分かりませんが、彼らが、この事実を県民の目に触れさせないようにしていることだけは、疑問の余地がありません。その意味で、これは一種の政治的スキャンダルではないか、と私は思っています。

 報道によると、最近では、「自粛疲れ」などと称して繁華街を飲み歩く人間の数が再び増え始めているともいわれています。

 こんなことをいうと、中年男のヒステリーだと眉をひそめる向きもあるかもしれませんが、私の目にはどうしても、県や地元メディアが、県内で多数の死者が出ているという事実を隠蔽することで、外で飲み歩くような不心得者が増えるのをわざわざ後押ししているように見えてしまいます。

 県やメディアが、沖縄の死者数は全国でも最上位だと声高に警鐘を鳴らせば、深夜まで飲み歩くような輩の数はさすがに減るはずです。世の中の空気も、自粛疲れなどと寝ぼけたことをいっている場合ではないという風になるでしょう。ところが、誰もが口をつぐんで、それを言おうとしない。こんなバカなことがあるでしょうか。

 危機に際して重要なのは正確な情報です。私たちは、正確な情報があってはじめて、事態の将来見通しを立て、適切な行動を取ることができます。その情報の発信源であるべきはずの県当局やメディアが、このような体たらくでは、私たちはどうやって自分の身を守るのかさえも判断に苦しむことになる。

 県当局や地元メディアは、訳の分からない忖度はやめて、たとえ内容がネガティブなものであっても、必要な情報についてはきちんと県民向けに発信するように即刻姿勢を改めてもらいたい。

No.311 コロナ・パンデミック雑感

2021/02/03(水) 18:52 - 3-8 組 増田 ()
以前、当欄の書き込み(No.231)でスギモトチアキさんが紹介されていましたが、2008年1月にNHKが放送した「NHKスペシャル 最強ウイルス」という番組がありました。

 この番組は、シミュレーション・ドラマ編と調査報道編の2つの番組から構成されていて、調査報道編では、一般の病院には防護服などの十分な装備も用意されていないことや、人工呼吸器が絶対的に不足する恐れがあることなど、日本には新型ウイルスによるパンデミックが起きた時の備えがほとんどないことが、慄然とさせられる事実に基づいて具体的に検証されていました。まさに今日の事態を予告するものでした。

 ドラマ編でも、考えさせられるプロットがありました。国名は伏せていましたが、北朝鮮からの脱北者が日本に新型ウイルスを持ち込んでしまうという設定になっていたことです。日本海沿岸に漂着した木造船内の脱北者(すでに発症していて衰弱している)に食べ物を届けようとした子供が感染し、その子供から家族へ、家族から近隣住民へと感染が急速に広まってしまうのです。北朝鮮が自国での感染拡大を隠していたことと、入国管理の網にかからない脱北者がウイルスの媒介者になってしまうという二重の盲点を衝かれた形で、突如、予期せぬ場所から感染爆発が起きてしまうという展開になっていました。

 新型ウイルスによるパンデミックが起きた時、日本にとって脅威になるのは国内要因だけにとどまらず、北朝鮮のような隣国の存在もまた危機の発火点になりうるという危機想定に、虚を突かれた思いがして、愕然としたことを覚えています。

 コロナ・パンデミックにかこつけて、ことさらに北朝鮮への反感を煽ろうという訳ではありません。このような異常事態が起きてしまった時には、普通の感覚では予想もしなかったような出来事が起きてしまうものであり、だからこそ、「想定外を想定する」ということが必要なのだということ、さらにいえば、世に「想定外」といわれる事態は、〈想定できなかったこと〉ではなく、実はただ単に、〈想定できたはずなのに想定していなかったこと〉である場合が多いといいたいのです。

 たとえば沖縄では、大型クルーズ船の来航や県内の米軍基地が感染拡大の発火点になりましたが、いまになって考えてみると、どうして誰もあの事態を予想することができなかったのかと首を傾げたくなります。
 どうしても棘のある物言いになってしまいますが、知事や各首長はもとより、各地方議会の議員、各自治体の行政スタッフといった人々のなかで、あのNHKの番組を観たことがある人は一人もいなかったのかと問いただしたくなります。

 こんな形で引き合いに出されてご本人は迷惑かもしれませんが、スギモトさんの書き込みを読み返してみて、せめて、県政の指導的立場にある人々が、スギモトさんと同レベルの問題意識を持っていれば、いま起きているような規模のダメージは避けられたのではないか、と思わざるを得ません。

 まとまりのないことを書き綴ってしまいました。どうもすいません。

No.310 おお ますだ!

2020/08/08(土) 22:30 - たば まもる ほりかわ ()
いきてたか!
49期生元気かなー

No.309 首里城の火災

2019/10/31(木) 16:53 - 増田宙 ()
首里城の火災のニュースには愕然とさせられましたが、首里城正殿の無惨な有様をテレビで見ながら、次のようなことを思い出しました。

 ご存じの人もいるかもしれませんが、年に3回(2月、6月、10月に開催)、首里高OBの方を招いてお話をうかがう、「養秀公開セミナー」という講演会が行われています。

 2年前のことになりますが、その第9回目のセミナーで、琉大名誉教授の高良倉吉先輩(21期生)が、「首里城復元こぼれ話」と題して、首里城の復元プロジェクトの経緯や今後の課題について講演しています。

 講演の内容はいずれも興味深いものばかりでしたが、特に印象深かったことのひとつは、復元された首里城の中には、敢えて復元していない空白の部分がある、という話でした。

 たとえば、文献資料の調査から、首里城に宗教的な儀式を執り行う部屋があったことが分かっていて、その場所も特定できていたが、その内部構造がどうなっていたのか、そこでどのような儀式が行われていたのかについては、とうとう最後まで分からなかったそうです。

(講演の中では、戦前の首里城を知っている人や、首里王府に仕えていた人々の体験談を聞いた人はいないかと、首里の旧家を片っ端から尋ね回ったことや、首里城の宮殿建築には中国や韓国の技法が取り入れられていることから、中国や韓国にも調査におもむいたことなど、数多くの苦労話があって、これほど大変な調査が行われていたのかと驚かされました。しかし、それでも未解明の部分が残った訳です)

 当然のことながら、首里城復元に際しては、そうした詳細が未解明の部分をどうすべきかが議論になったそうですが、それを解釈・想像によって再現するのではなく、分からない箇所については敢えて復元せず、今後の調査・研究の進展に委ねようというのが、プロジェクトに携わった人々の結論になったそうです。

 高良先輩によると、高良先輩たちの世代が、どのような史料をどのように解釈して首里城を復元していったのか、後世の人々がしっかりとトレースできるようにするために、文献資料の検討作業や、そこから得られた情報の取捨選択に関わる議論については、全てビデオで記録しているということでした。

 こうした復元作業にまつわる話をしながら、高良先輩が、首里城復元はまだ未完のプロジェクトだけれども、それを次の世代にバトンタッチできるところまではようやく漕ぎ着けることができたと、感慨深げに講演を締めくくられたことが強く印象に刻まれています。

 その時の記憶が強く残っていただけに、高良先輩をはじめとする首里城復元プロジェクトに関わった人々が受けたであろう衝撃と心痛は、察するにあまりあるものがあります。

No.308 おひさしぶり。

2017/05/16(火) 00:43 - 10 組 安村良彦 ()
はいさい、久しぶりの書き込みです。
4月から単身赴任で東京に来ています。
東京での同窓生の活動ってあるのかな?
1年5組、2年10組、3年10組メンバー+49期生で飲み会とかできるといいなぁ。
とりあえず徐々に連絡取り合って集まれるといいなσ(^_^;)

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