沖縄県立首里高等学校:養秀の杜・植物苑 掲示板

No.81 マニラヤシのこと

2014/10/10(金) 12:28 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
世界中には、何千何百という種類のヤシがあるが、その中でも、最もヤシらしく美しいのはどれか、という話が、好事家の間で話題になる。世界中の美女の中からミス何とかを選ぶようなもので、簡単ではない。だが、身近なものの中から勝手に選べとなると、小生は、まず、郷土の「ヤエヤマヤシ」を上げる。なんといってもそのヤシらしい姿形(幹、樹冠、葉の姿)が、世界一だと思うからだ。このことにかんしては、後日詳述するが、いま、沖縄に夥しく普及している美しいヤシは、マニラヤシである。幹が太からず、細からず、成長して4~7メートルにもなり、ややカーブを描いて広がる葉っぱが美しい。夏から秋にかけて開花し、指先ほどの真っ赤な実をつける。このヤシは、庭園木、街路樹としても有用だが、鉢植えにして育てれば、室内でも結構見栄えがする。来る11月2日(日)から始まる「養秀園芸フェアー」でも、手頃な若い苗が多数提供される。室内観葉植物、庭木、としてでも役に立つ名品だ。御期待のほど。

No.80 クメノサクラとは?

2014/10/08(水) 15:09 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
オオシマザクラの特有な性質を知り、びっくりしたんだが、今度は、久米島にクメノサクラというこれまた貴重な桜が自生しているということを知らされ、またまたびっくり。このクメノサクラ、前述のオオシマザクラに似て、春三月に咲いて、花は白く、散り方もオオシマザクラ同様、潔くハラハラと散るという。このクメノサクラが何処からきて、久米島の自生種になったのか、定かではないが、DNAの研究が進んでいて、琉球王朝時代、中国と往来したときに、持ち込まれたのかもしれないという説がある。
いずれにしても、一中鉄血勤皇隊が結成され、南方に出陣した1945年3月を祈念して、来年2015年終戦70周年を祈念するための、格好の記念植樹になるだろうと、考えた次第。
この清楚な白い桜、来月2日から開催される「養秀園芸祭」に、大量に提供されることになっていて、同窓生だけでなく、広く一般の家庭にも植えて、飾ってほしいと願っているわけ。しかも、この桜、鉢植えにしてトゥンジャク(頓着)すれば、ベランダでも開花するというから、ますます好適な推奨ものである。

No.79 オオシマサクラとは?

2014/10/08(水) 14:50 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
前述した桜の一種オオシマザクラについては、つい先日までなにも知らず、桜といえば、沖縄在来のカンヒザクラ(寒緋桜)のみと考えていたんだが、沖縄県有用植物研究会の専門家から、カンヒザクラ以外にも、例えばクメノサクラ(久米島産)があり、しかも、春三月に真っ白い花を咲かせて、しかも、しかも、ハラハラと潔く散るという特質があることを聞かされ、目の鱗がはらりと落ちた感がしたもんです。実は、日本列島にいま、数十、数百種類の桜が普及している中で、オオシマザクラなる珍種が日本古来の原種だということを聞き、またまた驚き、目の鱗がもう一枚ハラハラと散って行った感じ。このオオシマザクラから、ソメイヨシノとか、多くの名花が作出されていったというのです。で、そのオオシマザクラを沖縄にも導入して、開花させたプロがいて、いま、大量に繁殖させているという。咲く時期が面白い。カンヒザクラが早春(1~2月)に咲いて、集団自決のようにボテっと落ちるのに比べて、この桜は寒緋桜が散り終えて、そろそろ葉桜になる頃、三月に真っ白く咲いて、4月頃に一斉にハラハラと、潔く散るというから、これは、正に、戦前に詠われた「大和心」の神髄を表したものと、感じたものです。

No.78 恒例の「養秀園芸祭」

2014/10/08(水) 09:56 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
毎年秋、”琉球王朝まつり首里”協賛の形で、養秀同窓会文化部養秀園芸サークル主催の「養秀園芸祭」が催されるが、今年も以下の通り企画され、準備が進んでいます。日時:11月2日(日)~11月16日(日)9:~18時。場所:首里石嶺通りJAグリーンセンター。内容:*龍潭通りの街路樹(県土木部資料展示)、*養秀園芸サークル作品展示即売;小島盆景、丸太園芸、香り植物(ジンジャー類、樹蘭など)、ラン、クロトン、椿(久米紅など)桜(オオシマサクラなど)、大型観葉植物、蝶の食草(ギョボク、ホウライカガミなど)、サボテン類、熱帯植物(早咲きイペー、レットジンジャー、タマリンド、マニラヤシ、クジャクヤシ、その他。来年の沖縄戦終了70周年を祈念して、毎年3月に真っ白い花を咲かせるクメノサクラとオオシマサクラを多数用意しております。

No.77 琉球式道路舗装法を「サントー」という?

2014/08/21(木) 15:55 - 最後の一中生 期 吉田朝啓 () chokei@nirai.ne.jp
前回まで、古老(末吉安久先生)に聞いた「琉球式道路舗装法」について、感動したことを書いたが、最近久手堅憲夫著「首里の地名」を読んで、またまたびっくり。なんと、守礼門辺りの道だけでなく、首里の至る所の道に、この工法による特異な舗装がなされていたということを知り、浅学を恥じたものである。そのような道の工法を「サントー」と呼んでいたという。どういう意味か、解説にはないが、海岸などに繁茂する根無し草(ネナシカズラ)が使われたとあり、小生が聞いたブッソウゲのエキスはどうだったか、今は知る由もない。ともあれ、首里城ばかり復元して終わりとせず、城下町で、このように工夫された庶民の文化も、こつこつと復元してほしいと考える。ところで、例の「首里の地名」という本。首里に興味を持つ者の必読の書である。久手堅憲夫氏は、首里高校を中退して、琉球文化特に地名等に研鑽を積んで、この名著を著した方で、小生、お会いしたことはないが、是非直接お会いして、首里の色々なことを習いたいと、念じている。首里には、立派な方が多い。幸せである。

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